【4】
あっ…んっ…ふっ…ゆき?…きもち…いい?
「いいよ、さやか…気持ちいいから…そんな宝物扱うみたいに焦らさないで…もっと…」
ゆきは…アタシには宝物だよ…こんないい女性に出会わせてくれた神様には感謝しなくちゃ…
くちゅっ…
「ふあああっ!さやかっ!さやかあっ!」
なぁに?少し指入れただけでしょ?いつももっとすごいことしてるじゃない…どうしたの?
「わかんないよっ!全身ものすごく感じるのっ!
あっ!んっ!んはあああっ!」
…くちくちくちくちくちっ!…
「あうっ!んんんんんんんんんっ!ふあっ!
だめっ!ちから。はいんないっ!」
(…溶け合ってひとつの花になろう…そんな事を意識しているためか、普段挨拶代わりくらいの軽いおまんこへの愛撫でさえ、ゆきはシーツを握りしめてのけぞり喘ぎます。イッたのでしょうか?アタシが乳首を軽く甘噛みしただけで弾けるようにのけぞり腰を浮かして…力なく横たわりこっちを見るゆき。わずかな差ですが、アタシ達の中では一番小さなゆき…大事に丁寧に扱わないと壊れちゃいそう…
紅潮した頬、潤んだ瞳…身体の割には大きな胸に真っ赤に尖る乳首、柔らかな肌、ぷるんとはぜるお尻、そして濡れそぼったおまんこ…
頭のてっぺんから爪先までまんべんなく愛してあげます。嬉しそうに喘いで悶えるゆきを見てあの時のことを思うと…)
「ふくっ!んあっ!あっ…あんっ……さやか?ないてるの?」
あ…うん…ごめん…ゆきの…女の子って感じの身体見てたら…抱いてたら…思い出しちゃって…
ひめの事件にしろ、のんこの事件にしろ…アタシは女として見られてなかったな…って…
ひめのとき…噂じゃ、のんことゆきが姫の次に狙われてたみたいだし、その…盗撮…された中にアタシは入ってなかったって…聞いた。
のんこの時も…関根の興味は姫。ゆきは姫のかわりにズタズタにされて…のんこも相当傷付けられた…でも、あの時もアタシは蚊帳の外…女として生きようって決めても…なんか…自信無くしちゃって…アタシなん
「ばかっ!」
(自分に自信のなくなったアタシは、ぼろぼろ涙をゆきの胸に落とします。いつも女として見られない自分に急に嫌気が刺して自暴自棄になりそうだったその時、頬に鋭い痛みが走ります。
快感に力が入らないなりに必死にさやかをぶち、よろよろと起き上がると…)
「バカなこと言わないでよ!
まなちゃんの時は、さやかと高田くんが必死に守ってくれたから、わたしもりっちゃんも、他の子もそれ以上の傷を負わなくて済んだんだよ?
関根の時だって…さやかが助けを呼びに走ってくれなかったら、わたしはここにはいられなかったかもしれない…薬でおかしくさせられて、取り返しがつかなくなってた…
さやかは…わたしのヒーローの女の子なんだ!
あなたがいなかったら、わたしはいまだに自分の殻に閉じこもって、こんなにいい友達に恵まれなかった!
あなたがいたから、わたしは人を愛することができて、それが嬉しいって思えたんだ!
あなたが女の子だったから…わたしはこんなに心開けた…あなたが…あなたが…
…だから…そんなこと言わないでよ!あなたは自分が思う以上にかわいいよ?かっこいいよ!
中学の時知らないでしょうけど、わたしやのんちゃんに後輩や先輩の女の子や男の子から、どれだけあなたの事聞かれたか!わたしはそれが羨ましかったし誇らしかった!だから…だから…ばかぁ…」
…ごめん…つい…ゆきがものすごく可愛くて可愛くて…何してても輝いてみえて…だから…
「もう二度と!二度とわたしの前でそんなこと言わないで!そんなさやかとじゃあ、いっしょの花は咲かせたくない!わたしの好きな、愛してるさやかは、綺麗で優しくて強くて…自信たっぷりで元気であったかくて…自然ととなりでくっついていたくなる人なの!だからおねがい…おねがいだから…」
(秘めていた想いをすべてゆきは吐き出しています。日頃理知的でおとなしく、聡い美しさが際立つゆきが言葉支離滅裂になって…感情に理性が追いついていないのでしょう…アタシの胸を力なくポカポカ叩き、大声をあげます。
あぁ…アタシはバカだ…心からそう思いながら、小さなゆきを抱きしめます)
ごめん…アタシがそう見られなかったおかげで、今ここにゆきがいる。そう見られなかったから動けたおかげで、姫もりっちゃんも溶け合えることができた。…そうだよね?誇らなきゃ!
「うん!そうだよ?さやかは笑ってくれなくちゃやだよ!あなたはわたしのおひさまだから。そしてわたしはそんなあなたの月になって支えるの。だから…笑って…さやか…」
…アタシ…今夜ほど…ゆきを好きになってよかったって…思えたことない…よ…ゆきっ!ゆきいいいいっ!
(泣きながら満面の笑顔を讃えて、アタシはゆきに抱きつき押し倒します。あらためて濃厚な本気のキスを交わし、全身で愛しさをゆきに伝えます。ゆきもそれだけで何度もイッてくれて、アタシも幸せな気持ちで身体がおかしくなりそう…)
「…さやか…関根から逃げる時、見張りの人に身体触られたんでしょ?ものすごく…嫌だったでしょ…
今ここで…わたしがその気持ち…上書きして消してあげる…んっ…ちろっ…ちゅば…ちゅば…」
っ!あひゃあああっ!んひんうううううっ!
やっ!ゆきだめ!アタシもいま…からだ…おかしいの!てのひら、うごきがエッチい!ひあんっ!んっ!あああああっ!あっあっあっあっ!
あの時は!ただ気持ち悪かったのに!だめ!フワフワとまんないいいっ!ひううううんっ!
「さやか…可愛い声…こんな声…で、鳴けるんだ…」
わかんない!知らない!お腹の底からっ!あひいいっ!ひゃんっ!勝手に…でてくるのおおっ!
(アタシとゆき、2人とも本能のままに求め合います。触れたところが柔らかくなり溶けていくような錯覚…それとも…それすらもわからなくなり始め、アタシたちは言葉にするのが勿体なくなる程の互いを愛する気持ちを唇に、指先に、全身にのせて相手に伝えていました)
【寝落ちした分一回多くなりましたが、次でさやかとゆきの分はおしまいです。同時にまなちゃんへの導入も入れますのでよろしくです。】
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