律子と熱く深く交わった後、律子を胸に抱いてそのまま眠りに着いた。
朝になって目覚めると「…おはよ。」とただ一言、律子が言っただけでかつての律子が戻って来た!と確信して、とても嬉しくなった。
すると律子がシーツを身体に巻きつけ、身体を起こし、小さく敬礼のポーズをして「…星野律子、あなたのおかげで新しい花を咲かせて戻れました。
これから先は…あなたも、あたしと一緒に戦って下さい。よろしく…」と律子が言い終わらないうちに強く抱きしめ「おかえり、律子。おかえり…」と何度も繰り返し言って抱きしめた。
律子は僕の背中に手を回して「…ただいま。」と呟いた。
これ以上の言葉はもういらない。
しばらくの間、ただ抱き合っていた。
そして律子はかつての元気を取り戻し「さて!そうと決まれば、ゆかりさんに連絡しなきゃ!」と言ってコーチのゆかりさんに電話をした。
律子が「わたしじゃあ…」と言うゆかりさんに「ゆかりさんじゃなきゃだめなの!あたしの中の良いとこも悪いとこも、清いとこも醜いとこも、あたしの全て知っている。
選手とトレーナーは二人三脚でしょ?それならあなた以外に適任はいないの。」とまで言うから…そんな言い方はまるで愛の告白みたいだよ?と言ってやると「そう?」とくだけた笑みを見せて言った。
もしかして律子って天然のジゴロ?なんて思っていると「あとはまなか…あたしたちは、魂に一番近いとこで繋がっている。
だからまなにはあたしの花のこと、ちゃんと話すわ。それで…あの娘の花も見てみたいわ…」と言う律子。
僕は今、まなみさんがどんな状態になっているかは知らないけど…
律子がそう言っても、まなみさんが本当に素直に納得するのかどうか…
漠然とした不安が頭の中に渦巻いていた。
とりあえず僕はその気持ちを律子に気づかれないように、帰る前に律子と以前行った白い恋人の工場に寄り、そこで律子に改めて『未来永劫愛します。』と書いて送った。
【まなみさん、お待たせ。
何故かサイトに入れなくて遅くなりました。
りっちゃんの方をないがしろにしていたみたいで、ごめんなさい。】
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