・マリン視点一日目
野営の見張りをしながらも話しかけてくるナンパ男の声をどれだけ無視しようと思ったことか。
しかしどれだけ無視しても懲りずに話しかけてくるその声がいい加減耳障りで、マリンは口を開く。
「口を開けば下ネタばっかり。この際だから言っておくけどね。お姉ちゃんは優しいから言わないだろうけど、アンタみたいなエロ男が一番嫌いなの。だから必要以上に近づかないで。もちろん私もアンタみたいなのは大嫌いだから話しかけないで」
そう言うマリンにも、ナジットが仲間であるということは理解できている。
メルキア一の戦士とのお墨付きもあるのだから、妙な人間であるはずがないのだが、それでもマリンの直感はキナ臭さを感じずにはいられなかった。
朴念仁の透は論外として、性格的に人を疑うのが苦手なルージュに人を疑うことはさせたくもない。となれば、疑うのは自分の役目。ナンパ男に嫌われたところで困らないし、そもそも真っ当な人間だとしてもやっぱりその視線のいやらしさは好きになれなかった。
・ルージュ視点一日目
「ルージュ、出るよ」
「はい、勇者様っ……」
気遣うように優しく腰が押し込まれて、ギリギリ届いた半ばの手前で勇者様のチンポが精を放つ。
水のような薄いそれは、ナジットさんの暴力的な射精と違って子宮には届かない。
今まではそれでもイケていたはずなのに、ナジットさんとのセックスを、より強烈な快感を知った今、物足りなさを感じてしまう。
勇者様の力として、全身に力が漲るのを感じる。
それが、勇者様との繋がりを感じられて幸せな気持ちになれていたのに、この日は違った。
弱々しい精子が膣内に滲み出てくる感触よりも、テントの外で行われるナジットさんとマリンとの会話の方に気が向いてしまったくらいだった。
当たり前のように、一度の射精で硬さを失ったチンポが抜けていく。
「ルージュ……?」
「は、はいっ?」
「あ、いや、その……気持ち良く、なかったかな? なんだか、いつもよりも反応が……って、ごめん。恋人ってわけでもないのに……こんなこと……」
その言葉で、ルージュは掻き消されつつあった透への想いを思い出す。
優しい人なのだ。だから、肉欲に負けて、出会ったばかりの男性に抱かれた自分のようないやらしい女を気に掛けてくれる。その気遣いが嬉しくて、申し訳なくもあった。
「……そのことは言わないと約束したはずですよ。勇者様……透さんに抱かれて嫌なことなんてありません。謝るならむしろ私ではなくマリンに、別の女の子に手を出したことを謝ってください」
「そんなことしたらマリンに殺されちゃうよ」
「だから、心の中で、です」
そんな冗談が言えるくらいには、ルージュの心は回復したいた。
やっぱり私は、この人が好き。
セックスの巧さなんて関係ない。
この優しさと誠実さを、ずっと想っていきたい。
だけどその想いを口にだしてはいけない。
ずっと片想いでも構わないから、せめて、想うだけは――
・ルージュ視点二日目
「やめて、ください。やっぱりこういうのは、ダメです……ひゃうぅんっ」
囁かれながら胸元をまさぐられると、また頭が蕩けてしまう。
つい昨晩、勇者様への想いを確かめたはずだったのに、それだけで娼婦のような喘ぎが漏れてしまう。
胸を揉まれているだけなのに、必死に腰を打ち付けられるよりもずっと気持ち良くて、ルージュはビクンと体を痙攣させて、アクメをキメてしまった。
(今日はそろそろ寝ます。おいておいていただければまた明日返信します)
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