昼休み。
半信半疑の貴美香が旧校舎を訪れれば、あいかわらず静まり返っている。
昼間で日差しこそ入っているが、日が落ちれば不気味に感じるかもしれない。
そんな雰囲気の持つ旧校舎。
具体的な指示は出さなかった。
しかし、足を運ぶ貴美香の期待感はなんとなくイメージできていた。
遠くから聞こえる水の流れる音。
ここ数日使用している例のお手洗い。
手洗い場の鏡に貼られた一枚の紙。
「昨日と同じ個室に入ってね。」
そして個室の中には改めて張り紙が。
「いつもより大きく足を開いて…。
ぱんつをずりさげたら、スカートをめくって…。
立ったまま…してくられるかな。
貴美香、今日も観てるからね。」
そう書かれた張り紙。
もう後戻りできないよ、とでもいうかのようなその指示。
従えば従うだけ、見られていることは明白、つまりどこかで撮られているはず。
弱みの材料は増え、ますます引き返せなくなっていく。
【お気になさらず、お時間のある時で大丈夫ですよ。】
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