2日続けて撮影できたことが決め手となった。
この子は来る…、そう確信すると。
違う形で仕掛けていく。
古い旧館はボロボロであちこちに穴が開いており、カメラを仕掛けることは難しくなかった。
都合よくも、和式トイレに、便器にしゃがみ込む女の姿はどの角度からも撮影できそうなほどに劣化が激しくなっていた。
まずは誰かを突き止めなければ…。
そう考えると、個室内、頭から足元までができるだけ大きくはっきりと映り込む位置、正面に隠しカメラを設置して改めて撮影を試みる。
「貴美香か…あの子がそんな性癖を持っていたとはね…。」
2度目の盗撮で対象生徒がわかれば、そっと机に置手紙を忍ばせる。
「君だったのか…次はお昼休みにおいで。待ってるよ。」
誰かは完全に知っている。
そんな風をにおわせながら、貴美香の反応を楽しみに次の昼休みを待った。
※元投稿はこちら >>