(貴明さんったら…もうイビキかいて寝ちゃってる…仕方ないわよね…だって朝まで…)
旅行からの帰りのバスが動き出してすぐに亜希子の夫である貴明さんはイビキをかいて眠ってしまいました。
その寝顔を見て亜希子は笑みを浮かべながら昨夜のことを思い出していました…
商店街の福引で当たった特賞の温泉旅行…商店街の慰安旅行と同行するものでしたが、思いの外、宿泊した旅館は豪華で料理も絶品モノでした。
乗り気ではなかった夫を無理矢理に連れ出したのですが、夫も楽しんでいたようで、特に夜に盛大に開かれた宴会では、商店街の主たちから酒を振る舞われご機嫌で、飲みすぎではないかと亜希子が心配になるほどでした。
(それにしてもあの催眠術師…思い出すと笑えちゃう…)
宴会の催し物の1つとして催眠術師が登場しました。
客の中から偶然にも亜希子が選ばれ催眠術をかけられることになったのです。
その催眠術とは、かけられた人にある合図をすると目の前の人が…亜希子の場合は夫でしたが…奥さんに見えるというもので…
でもその催眠術は見事に失敗に終わり、催眠術師は顔を真っ赤にしていたのです。
(うふふっ…催眠術なんかにかかる人なんているのかしら…でも…無理にでも貴明さんを誘ってよかった…)
亜希子と貴明さんの出会いは、亜希子が大学入学して入ったサークルの先輩としてでした。
亜希子のことを気に入ってくれ入学から三月ほど経った頃には付き合いはじめていました。
その後、亜希子の卒業を待って結婚…あれからもう8年になります。
真面目で優しく仕事熱心で家事も手伝ってくれる理想的な旦那様ですが、ひとつだけ不満…というより少し残念なことがありました。
3年ほど前から会社の大きなプロジェクトのリーダーの抜擢され、それからというもの帰りも遅く、休日出勤も当たり前…リーダーとしての重圧やストレス、身体の疲れも溜まっているのか、夜の営みのほうは すっかりご無沙汰となってしまったことです。
ところが、宴会から少し早めに部屋へと戻った亜希子の元へ、商店街の主たちと飲んでいたはずの貴明さんが戻ってきて久しぶりに亜希子を求めてきたのです。
旅行先ということが、そのにさせたのか…それは亜希子には分かりませんでしたが、亜希子が拒むはずはありません。
しかも、セックスにかんしては淡白な貴明さんが、昨日の夜は何度も何度も亜希子を求めてきたのです。
まるで別人ではないかと思うほどでしたが、亜希子にとって とても嬉しいことでした。
(貴明さんがその気になってくれたなら、そろそろ子供も欲しいし…うふふっ…今度話してみよう…ふあぁ~ぁ~私も眠くなっちゃった…)
大きなあくびをし、亜希子も貴明さんによりかかるようにして眠りについたのです…
そんな亜希子を商店街の主たちはニヤニヤとした顔で眺め、眠ったあとヒソヒソと話をはじめたのですが、眠りについた亜希子は、そのことには全く気づかずにいました…
こんな感じにしました。
ある合図は、亜希子の耳元で指をパチンパチンと2回鳴らす…ということで…
あと主ごとの個性を出せるかと心配してもらいましたが、
少し喋り方を変える…とかでも構いませんし…そのあたりはあまり気にしないでください。
また何かあれば前回のイメのように相談しながらで…
一応、商店街の主たちは、旅行の夜、亜希子の身体を味わったことに…
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