碧は、髪をアップされた自分の顔を見て…
「これが…ボク…?」
と信じられないような表情で、鏡に映る美少女をウットリと見てしまう…
「そうだよ…クラス一、いや、学校一の可愛い女の子なんだよ…」
そして、顔を赤らめると…
「こんなに可愛いから、キスをしたくなっちゃったよ…
碧ちゃん…キスをしてもいいかな…?」
『キス』と聞いて、碧は、戸惑う表情を見せる…
テレビのドラマで良く見るやつ…
好きなイケメン俳優が、キスするのを見てワクワクしていた…
あれっ…僕は男の子だったから、女優さんにドキドキするはずなのに、いつもドキドキする相手は、イケメン俳優だった…
だから、ずっと女の子だったの…?
ということを考えたのかは、わからないが、そういうキスシーンを見たまま、目を閉じて、弘樹を見上げ、口を蕾める…
その表情がまた愛らしく、可愛い…
弘樹は、そんな無垢な碧に、フレンチキスの軽いキスでなく、碧の唇を貪るように吸い付き、舌で唇を舐める…そのまま、舌を口の中に入れ、舌を絡める…
最初は戸惑ったようで、舌は動かせなかった碧…しかし、弘樹が絡めるのを拒むことなく、次第に舌を絡める…
キスが終わり、口の周りを唾液が輝かせている…
碧の目はウットリとして、口は半開き…
「どうかな…碧ちゃんのファーストキスだったよね…?
碧ちゃんのキス…とても上手だったよ…
もっともっと…たくさんキスをしたくなったかな…?」
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