ボクは練習モードを経て、宇宙ヒロインになった気分に興奮していた。
ヒーローじゃ無いけど、ゲームだからと自分に言い聞かせる。
ゴーグルを着けて、いざ戦闘状態に入る。
画面の上部左右には、攻撃を受けたダメージを見れるインジケータが表示され
それがゼロになると負けてしまう・・・。
また、インジケータの真ん中には、ハート型のライフポイントが、3個表示されている。
要するにストリートファイターの様な感じ・・・。
負けるとライフが減り、ゼロになると罰ゲームがあると説明があった。
実はその罰ゲームが、ボクへの悪戯、調教への第一歩だとも知らずに
ボクは臨戦体制になっている。
さっきの隕石での成功体験が、ボクの全身にアドレナリンを供給していたのだ。
ゴーグルに最初の対戦相手『宇宙怪獣バラシオン』の表示とグロテスクな怪獣の
3D風のアニメが現れる、対戦前にヒロ兄ちゃんからのアドバイス。
ヒロ兄ちゃん
『○が表示されたら相手の弱点 そこにパンチやキックをしてね』
表示された後、Ready Goの合図で対戦が始まる・・・。
怪獣の顔面や腹部に○で弱点ポイントが表示されて、ボクはそこに
目掛けて、パンチやキックで攻撃する。
その度に接触する感触がリアル感を増している事に気付く。
時々、ボクも攻撃を受け、その度に・・・
碧
「畜生・・・コノヤロー!」
男の子のように声を出し、応戦して行く。
そして、3分間の時間中で、相手を倒す事が出来た。
ゴーグルのヘッドフォンからファンファーレ風の音楽とYouWinとナレーションが鳴り
更にゲームにのめり込む・・・。
碧
「ヤッター!ヒロ兄ちゃん・・・勝ったよ!・・・」
狭い部屋の中で、何も知らず飛び跳ね喜んでいる。
『第2チェレンジしますか?』とゴーグルに表示されると、ボクは
碧
「当たり前だよ・・・ボク負けないもん・・・」
そして、2回戦に入る・・・。
最初の対戦では、この滑稽なゲームを静観していたヒロ兄ちゃん。
2回戦では少し仕掛けをと思っていた・・・。
電撃攻撃は、タブレットで操作出来る・・・少しずつ強くして・・・。
ヒロ兄ちゃんがそんな事考えてるとも知らずに、2回戦目もスタートする。
ボクは相変わらず、パンチ、キックを繰り出し、順調に戦っていた。
隙を見てタブレットで電撃攻撃を仕掛ける・・・。
ボクは突然の電撃に動作が緩慢になる。
数秒経つと、電撃攻撃を解除・・・
それを数回繰されてボクは、内股になっていき、動きがいよいよ鈍くなる。
それでも、なんとか2回戦目を突破出来たと喜ぶボク・・・。
いよいよ、次の3回戦目・・・次の相手は難敵だ
『宇宙悪魔超人ゲイン』最初の二匹の怪獣的な者と違い、ナイト風のスマートなスタイル。
インジケータ下に攻撃力が表示され、ボクよりも1ポイント高い・・・。
それでも、興奮しているボクは、そのまま対戦をする事を選んでしまった。
攻撃をするポイントの○表示が他の怪獣系よりも小さく、上手くパンチやキックが当たらない。
そして、電撃攻撃もたくさんされてしまう・・・。
3分も持ちこたえられず、戦いが半分の時間で終わり、YouLoseとなり、ライフが一つ減る。
『もう一度対戦しますか?』
そう表示されると、元々負けず嫌いでゲームにのめり込んでいるボクは、再挑戦を繰り返す。
それでも、また勝てず・・・。
3回目も同様となり、ライフポイントが全て無くなってしまった。
ヘッドフォンから低いが張りのある声で『罰ゲーム』とナレーションが入ると
ゴーグルの画面が3D風の画面から美少女アニメ風に変わり、ムッチリした
ヒロインの着ていた衣装が破かれて、全裸にされてしまう・・・。
そして、宇宙空間の背景が、拷問部屋のように変わり、全裸の美少女戦士は
壁に磔られ、脚も大股開きにされ、拘束されてしまう・・・。
当然、ボクの手首、足首のリストバンドが反応し、強い力で引っ張られ
美少女戦士と同じような格好にされてしまう・・・。
碧
「ヒロ兄ちゃん?・・・これって何される?・・・う、うわあ・・・」
『罰ゲーム 5分間の宇宙餓鬼の攻撃に耐えろ』と表示されると、虫の
ような無数の宇宙餓鬼が足元から身体に這い上がってくる。
その感触は、ボディスーツを通じてボクにも感覚として伝わる。
碧
「な、何?・・・ゾワゾワって・・・き、気持ち悪い・・・
これが罰ゲーム・・・なの?・・・」
【そうですよ、イメですからあり得ないゲームでも大丈夫・・・
リアルで出来ない事をしたいですものね】
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