沙織が朗読を始め、その内容を聞きその本がどういったものなのかに気づく由加さん・・・。
一度誠の方をむいて誠のどこか楽しそうな表情を見た後、沙織の方に顔を向けて朗読の続きを・・・
『身体を火照らせ職員室での作業を早々に切り上げ、一人の生徒を待たせている教室に向かう麻美・・・。
その日の麻美の服装はノーブラが生徒や他の教師達にバレないように、濃いグレーのブラウスに紺色のスカートと一見地味な服装をして居た。
職員室は1階にあり、生徒を待たせている教室は3階の一番奥・・・
他の生徒達は殆が帰宅したようで口内は静まり返って、時折時期外れなひぐらしの声が聞こえて来る・・・。
階段をゆっくりした足取りで登りながら、こんな事になった1ヶ月ほど前のあの日の事を思い返していた・・・。
大学を卒業して2年、中学から大学までテニス部に所属し、高校生の時にはインターハイ出場経験もあったため、
春から女子テニス部の顧問を努めていた。
そしてあの日、屋外練習場で部員指導をした時、突然の土砂降りに見舞われずぶ濡れになりながら部員たちと校舎に戻り、
雨が小康状態になるのを待っていたものの、一向に弱くなる気配が感じられず、その日の部活動はそのまま終了し部員たちを帰宅させることにし、
職員用の更衣室へと向かった・・・。
突然の土砂降りで濡れてしまったTシャツとハーフパンツを脱ぎ、
予備の下着に着替えようとブラのホックを外そうと腕を後ろに回したその時、
後ろから乱暴に抱きつかれ・・・。
声を上げようにも驚きと、下着姿であることが災いしこうぇお上げることが出来ず、
抵抗しようにもガッチリと力強く抱き着かれて抵抗も出来ずに・・・
そしてそのまま・・・気がついた時にはレイプされ、その姿をスマホで撮影までされていて・・・
その画像を材料に脅迫され・・・
誰にも相談出来なった。
相談すれば、忌まわしくもあるレイプ直後の画像を学校中だけではなく、
ネット上にも・・・と言われ・・・。
それからというもの、朝・昼・夕と気が向くと呼ばれ身体を弄られ・・・
最後は、口内か膣の中に精液を・・・。
そんな生活が続くようになり、2週間を過ぎたことから、呼び出されることが待ち遠しく感じるようになり、
呼び出される事のない週末や休日には自らの身体を弄るように・・・・。』
小説の中で始めはレイプだったことと、始めは催眠をかけられていたことがどこか重なってしまう沙織。
催眠が浅くなり、解かれた時にはもう誠無しでは・・・
快楽を得られない身体になっていた事が小説の中の麻美とどこか重なり始めたのか、
朗読が止まる沙織に、
「・・・沙織、嫌ならそこで止めてもいいよ・・・」
少し不安げな表情を浮かべながら、声をかけて・・・。
(おはようございます。
小説のように書くって難しいですね、特にどこで区切るかが。)
※元投稿はこちら >>