電車と地下鉄を乗り継いでパーティー開場のホテルへ到着して、
母親の部下で、関根という30代半ばの女性と落ち合い案内されるがままに、
準備された部屋の一つに。
関根さんはスーツ姿でバリバリのキャリアウーマンと言った雰囲気。
一見気難しそうに見えるけど、結構フランクな感じで・・・
「お久しぶりです関根さん、母がいつもお世話になっていて・・・」
そんな一般的な挨拶を交わし、沙織を関根さんに紹介し・・・
「母から話しは聞いていると思いますが、こちらが鈴木沙織さん。
〇〇大学の2回生で僕の家庭教師をしてくれています」
そんな紹介をしている間も、関根さんはニコニコと笑顔で沙織のことを見ていて、
紹介が終わると、関根さんは自己紹介をして沙織に名刺を渡す・・・。
その名刺にはイベント企画部部長の肩書が・・・。
その後、2人に向かって、
「今日のパーティーの趣旨は斎藤せ・・・いえ、誠くんのお母さんから聞いてる?」
そう聞かれたので、
まえに沙織に話したように、聞いたままのことを話すと、くすりと笑って、
「そう、肝心な部分は聞いてないんだ」、そう言ったあと続けて、
「今日のパーティーでは、招待女性には来年春夏物の新作を着てもらうことになってるの。
つまり、招待女性にモデルになって貰うってこと。
鈴木さんはスタイルも良さそうだし、その長い黒髪が素敵だから、パーティー系のドレスを着て貰おうかしら、
他の女性達に比べたら、少し肌の露出が多くなるけど大丈夫かしら?」
楽しそうに、そして嬉しそうに沙織の方ばかりを見て話し、
誠の存在はどこか忘れているように・・・。
(招待客がモデルになるパターンを考えてみました。
メイクや衣装、会場でって言うので感づいていたかな?)
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