省吾さんは自宅に戻り、ソファに身体を投げ出すと・・・
省吾さん
「ちょっといい人過ぎるかな・・・でもここで手出してしまったら、士方ACプロにとっては
何のメリットもなくなっちまうし・・・ピンクねえさんアングラ舞台での主演女優ずっと欲しがってたもんな」
あくまでも、省吾さんは私を土方ACプロダクションに入れる事が目的で、本当にアクション俳優にさせようとは
思っていない・・・それも、あわ良くば私を食べちゃおうと思っているなんて夢にも思っていない。
省吾さんは、そんなことを考えながら、スマホを取り出すと飲食店の検索を始める。
省吾さん
「ここは・・・食い物うまそうだな。個室居酒屋か・・・ここ行こうって言ったら、沖田さんなんて言うかな?とりあえず保存しといて・・・」
少し目を閉じたらまた眠ってしまったようで、目を覚ましたらいつの間にか約束時間の10分前。
省吾さん
「やば・・・遅れちまう・・・」
洗面所で顔を洗って眠気を取ってから、駅に向かうため家を出る。
その少し前に、私は自宅を出た。
一刻も早く、省吾さんに逢いたい気持ちと、待たせちゃダメだと言う気持ちだった。
駅に着くと待ち合わせ場所に私が佇んでいた。
省吾さん
「待たせちゃったね、ごめん。」
ユウリ
「い、いえ・・私も今来たところですよ・・・今日はお誘い頂きありがとうございます」
私は屈託のない満面の笑顔を省吾さんに向けた・・・。
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