ユウリ
「ありがとうございます・・・あと、ドライヤー当てて、お化粧するまで
少し待って下さいね・・・」
と言って顔だけ見せてから、パウダールームへ入っていく。
省吾さん
「急がなくていいから、ゆっくりと支度して・・・まだ時間は大丈夫だし・・・」
そういうと、座っていたベットに横になると、目を閉じる。
服を着替えて、お化粧もしてベットルームに行くと省吾さんは眠っていた。
疲れているのかな・・・省吾さんの寝顔をしばらく見ていた。
肩を揺すって、目を開ける省吾さん・・・。
省吾さん
「あれ?ごめん、寝ちゃったのかな・・・どれくらい待たせちゃった?
支度は終わ・・・って勿論終わってるよね。じゃあ行こうか」
ユウリ
「はい・・・」
私が短く答えると立ち上がり、連れだって部屋を出て会計をして建物の外へ出た。
(良かった・・・ノーブラだけど気付かない見たい・・・)
そんな事を考えながら出た途端、サラリーマンと鉢合わせに・・・。
そのサラリーマンの目は、
(昼間から頑張ったのか、羨ましい限りだよ。でも美人だよなこの女。
俺もこんな女ヒーヒー言わせてみたいもんだ。)
とでも思っているように目が一瞬光るが、そのまま通り過ぎ少し行ったところで振り向くサラリーマン。
この男の人は、私の服装の違和感に気付いたのだった。
サラリーマンが振り返った時には、かなり逆方向に歩いている省吾さんと私・・・。
省吾さん
「そうだ、沖田さん今日時間あるかな?合格のお祝いさせてよ」
私は自分の服装の違和感が、他人に知られていると気付かぬまま、省吾さんとこのまま
外出する事を余儀なくされている。
ユウリ
「はい、ありがとうございます・・・大丈夫です」
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