ラブホテルのロビーで、どの部屋がいい?どの部屋でもいい?と聞くと、
沖田さん
「はい、どこでも良いです・・・気を使わせて済みません」
とうつむいたまま答える、沖田さん。その声にはどこか恥ずかしさが混じっているように感じたのは、気のせいだろうか。
省吾
「どこでもいいかぁ、困ったなぁ。この部屋でいいか・・・」
開いている部屋のうち、一番普通の部屋に近そうな部屋を選び
省吾
「じゃこの部屋で・・・汗流したいでしょ、早く入ってシャワー浴びちゃいなよ。」
そう言うと沖田さんの腰に軽く手を当て、部屋に行く。
沖田さんが浴室に入り、シャワー音が聞こえてくると、スマホを取り出し電話を掛ける。
香織
「しょうちゃん?どうしたの?沖田さんどうだった?」
省吾
「ふざけるなよピンクねえさん。やってないよまだ。なんのつもりだよこんなことして。」
香織
「あら、嬉しいくせに・・・笑。やっちゃっても大丈夫よやっちゃえば・・・彼女も待ってるかもよ。しょうちゃんが電話してきたってことは、彼女シャワー中か何かでしょ」
省吾
「まあね。。今の段階ではまだ早いかな。いまやっちゃったら、ピンクねえさんの会社にとって、都合のいい女にはならないでしょ。」
香織
「確かにそうね・・・」
シャワー音が止みドアの開閉音がする。
省吾
「そろそろ出てきそうだから、もう切るね。」
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