私の返答を聞いて、面接が始まる。
想像とは全く違い、別のプレッシャーが掛かっていた。
香織さん
「本人が大丈夫だって言ってるんだからこの話はもうお終い。いいわね、しょうちゃん。」
私が下を向いているのをいいことに、言いながら省吾さんに対してウインクしてアイコンタクトする香織さん。
省吾さん
「本人がいいって言うなら、俺がとやかく言う話じゃないし・・・沖田さん頑張って・・・」
香織さん
「じゃあ、始めましょうか・・・まずは面接から・・・って言っても今までで大分お話しできたけど・・・」
私の提出した履歴書を見ながら・・・
香織さん
「沖田ユウリさん、20歳なのね・・・あらこの住所って、しょうちゃんの会社の近くじゃないの?」
沖田さん
「は、はい・・・偶然なんです・・・」
(省吾さんの事務所落ちたからなんて言えないよ・・・)
香織さん
「沖田さんが、スーツアクター俳優目指すようになった理由は?
沖田さん
「いえ、本当はアクション俳優に成りたいんです・・・でも、戦隊モノは憧れです・・・
特にここで撮られた滑空戦隊 カックウレンジャーは父からのファンです」
その後数問の質問、受け答えをしたのち
香織さん
「じゃあ沖田さん、どれくらい動けるか見せてもらえるかな?着替えるのよね、用意して貰っていいかしら
しょうちゃんは目瞑っててるのよ」
省吾さん
「分かったよ後ろ向いてる・・・」
そう言って体勢を壁側に向ける省吾さん・・・・
香織さん
「着替え終わったら教えて・・・」
私は意中の人の前で、着替える事に羞恥心を覚える。
だけど、ある意味、本番に強い私は着替を始める・・・。
省吾さんが目を瞑ってくれているし、あとは香織さん・・・
同性だと、自分を納得させていた。
しかし、何だか視線を感じた・・・気のせい?・・・。
ユウリ
「お待たせしました・・・」
私はピンクのレオタード姿で二人の前へ・・・。
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