俯きながらも微かに首を縦に振った私に
近藤さん
「本当にいいの?勇気出して誘ってみて良かった。沖田さん何食べたい?
中華?洋食?って言ってもこじゃれたレストランとか知らないから
町中華とか町の定食屋さんだけど・・・」
店に向かいながら話してくれるが、私は俯いてばかり。
本当に近藤さんは優しい・・・私は視線すら合わせられない。
近藤さん
「沖田さん、俯いてばかりいると折角の美貌が台無しだよ。
面接の時俯いてたら、自信が無いのかな?本気でアクション俳優に
なりたくないのかな?って思われちゃうよ。面接官の立場で言えば
同じくらいの度量がある人が二人いた場合、そう言う細かな所作で
決めちゃう場合もあるってこと覚えておいた方がいいよ」
ユウリ
「そうなんですね・・・判りました・・・気を付けます・・・」
しばらく二人で歩いて、ファミレスに到着して、一番奥のボックスシート席に
通されメニューを広げる二人・・・。
近藤さん
「沖田さん何にする?」
ユウリ
「すみません・・・結局押しかけた上に、一方的に言っちゃって・・・
その上、こんな所まで付き合わせてしまって・・・本当にごめんなさい」
近藤さん
「ストーップ!ちょっと待って・・・まずは注文だよ・・・また、黙っちゃうから
とりあえず、軽いモノ頼んじゃおう・・・。
ピザとドリンクバーにするよ・・・良いね・・・」
ユウリ
「はい・・・いつもごめんなさい・・・」
私はおっちょこちゃいな自分をまた責める・・・。
※元投稿はこちら >>