近藤さん
「そう、日曜日、10時からね。今のところ大丈夫だと思うけど」
そう言いながら私が差し出したハンカチを受け取ってくれた。
わざわざいいのに・・・そんな表情だが、改めて私を見た時に、薄着であることに気が付き
日が落ちてきて少し肌寒さを感じ出していた。
近藤さん
「沖田さん、涼しくない?これ羽織りなよ。」
自分が着ていたジャケットを脱ぎ、私の肩に掛けてくれた。
ユウリ
「え?!・・・す、すいません・・・」
近藤さん
「さっきの答えもしてないし、これからよければ夕飯付き合ってくれない。
それともよく知らない男と食事なんか嫌?」
ユウリ
「え、ええ・・・とんでも無いです・・・で、でも・・・」
そう言いながらも、初めて男の人のジャケットを・・・
何の香りだろう・・・これが男の人の匂い?・・・
いや、そんな事より近藤さんが寒いんじゃ・・・。
私はどうしたら良いか判らず、俯いてしまった・・・。
お言葉に甘える・・・いや・・・そんなはしたない・・・
でも、近藤さんに風邪をひかせてしまったら・・・。
私は頷いて、同意の意思を表す事しか出来なかった。
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