仕事を終え、ビルを出ると出たところで声を掛けられ、振り向くと沖田さんが。
沖田さん
「あ、近藤さん・・・お電話したんですけど・・・やはりお会いして
ご報告した方が良いと思って・・・少しお時間良いですか?」
省吾
「あっ沖田さん・・・電話貰ったの?」
スマホを取り出し操作する。
「本当だ・・・ごめん、なんで気が付かなか・・・別の電話してた時に貰ったんだね・・・ごめんごめん。で、守備はどうだった?」
沖田さん
「はい、次の日曜日、10時からと言う事になりました・・・それで・・・近藤さん・・・いかがかなと思いまして・・・。そ、それに・・・はい、ハンカチーフ・・・ありがとうございました。それと・・・ちょっとお聞きしても良いですか?当日、動きやすい服装と言われたのですが、どんなモノが良いでしょう?それに、着替えとして持って行ったほいが良いでしょうか?あ!ごめんなさい・・・また・・・私ったら・・・」
省吾
「そう、日曜日、10時からね。今のところ大丈夫だと思うけど。」
そう言いながら沖田さんが差し出したハンカチを受け取り、
「わざわざいいのに・・・」
そう言って改めて沖田さんを見た時に、沖田さんが薄着であることに気が付く。日が落ちてきて少し涼しくなってきている。
「沖田さん、涼しくない?これ羽織りなよ。」
自分が着ていたジャケットを脱ぎ、沖田さんの肩に掛け、
「さっきの答えもしてないし、これからよければ夕飯付き合ってくれない。それともよく知らない男と食事なんか嫌?」
※元投稿はこちら >>