近藤さんと別れ、自宅に戻ると私は意を決してスマホを出した。
ずっと憧れだったアクション俳優の第一歩を歩む登竜門・・・。
しかも有名プロダクションの人からの紹介での関係養成所だ。
こんな事で尻込みしている場合じゃない・・・。
ネットにあった電話番号に電話してみた・・・。
プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャ!
香織
「はい、土方ACプロダクションです・・・」
ユウリ
「もしもし、土方ACプロダクションさんでしょうか・・・
私は沖田 ユウリと言います、養成所の入所希望なんですがご担当者お願いします」
私は文字通り、近藤さんとズブズブな関係とも知らずに電話を入れた。
香織
「はい、養成所の入所希望の方ですね、はい、私が担当の土方です・・・。
ホームページでも見て頂いたと思いますが、ご紹介者はおられますよね・・・
履歴書持って、その方と一緒においで下さい・・・
失礼ですけど、ご紹介者のお名前をお願いします」
ユウリ
「あ、はい・・・近藤さんです・・・」
香織
「ああ、お聞きしてますよ、沖田 ユウリさんでしたね・・・
じゃあ、今度の日曜日10時に事務所で面接で良いでしょうか?
あ、近藤さんにはこちらから連絡入れておきますので・・・」
ユウリ
「あ、そうですか・・・判りました・・・日曜日の10時ですね・・・
よろしくお願いします・・・」
私はやったあ!と思った・・・まだどんなレッスンが待ち受けているとも知らずに
近藤さんと言う王子様が救ってくれたと信じ込んでいる。
近藤さんに連絡してくれると言っていたが、自分自身でお礼を言わずにはいられない。
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