公園のベンチに座り
「で、俺に何か用事?・・・」
と問いかけると最初のうちは口を開かなかったが
沖田さん
「あ、ええ・・・と・・あ、そうだ・・・この間のハンカチーフ・・・有り難うございした・・・えーっと・・・この間お聞きした土方ACプロダクションなんですけど受けて見ようと思うんです・・・それで・・・紹介者と一緒に行く事になってて・・・お忙しいとは思うんですが・・・一緒に行って頂けないでしょうか?」
「代表の方や副代表の方は、滑空レンジャーの方だったんですね・・・。私も戦隊モノヒーローが大好きで・・・」
一度話始めると、堰を切ったかのように、省吾が返答する隙も与えず、一気に話し終える沖田さんだったが、戦隊モノヒーローが好きと言ったかと思うと、下を向いて黙ってしまう。
そして下を向いたまま改めて小さな声で、「近藤さん・・・すいません・・・お願いできますか?・・・」と。
雪崩のように繰り出される、沖田さんの言葉に呆気にとられていた俺だったが、言葉が止まったところで、
省吾
「そう、受けてみることにしたんだ。紹介したのは俺だからもちろん喜んでご一緒させてもらいますよ。でもあそこのレッスン厳しいって噂だから、頑張って。」
そして、沖田さんが握っているハンカチに気がつき、
省吾
「台拭きにでもした後捨ててくれてよかったのに。」といいながら、ハンカチを受け取り、続けて、
省吾
「面接日の調整終わったら教えてくれる?それにしても、沖田さん滑空戦隊知ってるんだ?あれやってたころって沖田さん産まれる前か産まれてても小さかったでしょ。。知ってるって言ったら、レッド兄さんやピンクねえさん大喜びだと思う。」
話し終え、改めて沖田さんのいで立ちを見て
省吾
「そういう恰好見てると、ピンクねえさんやオレンジねえさん思い出すなぁ。」
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