ユウリ
「近藤さん!・・・少し時間、良いですか?・・・」
近藤さん
「あ、沖田さん、久しぶり。何?あれから士方ACプロダクション検索してみた?良かったらまた公園で話そうか」
そう言ってまた、あの公園の同じベンチに行き、同じようにハンカチで砂を払い、ハンカチを座面に敷きそこに
私を座らせる・・・。
やはり、近藤さんは私には白馬の王子様の様に目に映っている。
今日も公園にはかくれんぼをする小学生のグループ、談笑する高齢者が。
近藤さん
「で、俺に何か用事?・・・」
ユウリ
「あ、ええ・・・と・・あ、そうだ・・・この間のハンカチーフ・・・
有り難うございました・・・えーっと・・・この間お聞きした土方ACプロダクションなんですけど
受けて見ようと思うんです・・・それで・・・紹介者と一緒に行く事になっていて・・・
お忙しいとは思うんですが・・・一緒に行って頂けないでしょうか?」
一度、堰を切って仕舞えば思いの丈を出し切る様に言葉が湧き出てしまう。
近藤さんの反応を見る事も出来ず思いは止まらない・・・。
「代表の方や副代表の方は、滑空レンジャーの方だったんですね・・・。
私も戦隊モノヒーローが大好きで・・・」
一人で喋って、近藤さんの答えを聞いていないことに気付き真っ赤になって
俯いてしまった・・・。
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