省吾が飲料の大半を飲み終わるほどの時間が経過した後、
「そうなんですか・・・でも、私自信はあったんです・・・
私、どうしてもアクション俳優になりたいんです・・・。
どこかでレッスンする事って出来ないんでしょうか?」
と熱い自分の思いを、口にするユウリさん。
その言葉を聞き、中身の少し残った飲料缶を両手の中で弄びながら、少し考えていた省吾だったが、「分かった。。そこまでアクション俳優になりたいんだったら・・・さっきあげた名刺ちょっと貸して。」
と、ユウリさんから受け取った自分の名刺の裏面に何事か書いて、
「このプロダクションの事、検索してみて。そこは養成所的なこともやってるから・・・」と言いながら名刺を再度渡す。
「何かあったら、一緒に書いた番号に電話して。。笑」
そう言うと、飲料を飲み干し立ち上がって、事務所ビルに向かい歩いていく省吾。
残されたユウリさんの尻の下には、まだ省吾のハンカチが敷かれていた。
オフィスのデスクに戻った省吾はパソコンを立ち上げ、ユウリさんに教えたプロダクションのホームページを表示させる。
大きく”□□AC(アクションクラブ)プロダクション”とロゴが表示されている下に、プロダクション紹介・業務内容・代表者紹介・養成所・etc・との項目が。
養成所をクリックすると、細かい募集要項や注意事項、などが書かれている。
注意事項の一番下には、【養成所入所ご希望の方は、面接のご予約を取っていただき、履歴書ご持参の上紹介者とご同道下さい。】と書かれている。
そのページを表示させたまま今度は、SNSを起動する省吾。
□□ACプロダクションで検索をかけると、何件かヒットする。
その内容は
「〇〇ACに合格できました。ありがとうございます。がんばった甲斐があった!嬉しぃよぉ!!」
「レッスン凄くきついけど頑張る(ファイト自分!)」
「詳しくは書けないけど、レッスン内容エグすぎここ・・・。」
「レッスンキツイよぉ。もうやめちゃおうかなぁ・・・・」
等々色々な書き込みが。。
「ハハハ・・・好き勝手に書かれてるわ。。代表とか奥方、このこと知ってるのかね。」
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