「…えっ?だって、こんな格好じゃ…」
着物に着替えようとしたが、却下される。
予想外の返答に素っ頓狂な声が漏れるが、腕を掴まれて玄関を出され…
(なんでこんな格好で…?これじゃあ、まともなCMなわけがないじゃない…。)
カメラを向けられても、訝しみながら出されたカンペに目を通すと、とんでもないことが書いてあった。
「な、なに、何を書いているんですか…っ!?白鷺屋はそんな旅館じゃありません…っ!」
まるで風俗店の紹介のようなセリフに広瀬に問い詰めるが、さも当然のように返される。
旅館はすでに買い取られている、経営権はすでに京花にはなく、借金返済を盾にされれば従うしかない。
(こんなの、まるで風俗店じゃない…。それに…、『まだわたくしだけ』って、言うこと聞かないと娘達を巻き込むって脅しかしら…。玄関先でもたついて、こんな格好をご近所さんに見られでもしたら…。)
歯を食いしばって地面を見つめて思案した後、カメラに向き直す。
「…よ、ようこそ、白鷺屋へ…。女将の白鷺京花と申します…。ま、まだ、わたくし…、だけですが、お越しの際には…、そ、ぅ、その…7.この身体で、たっぷり…、サ…、サービスをさせて…、頂きますので、ご予約お待ちしております…。」
客を誘惑するようなセリフにかあっと顔が赤く、熱くなり、体温が急激に上昇していく。
そして、手を前に添えながら深々とお辞儀すると、薄くて緩いシャツだと、ノーブラの谷間がたゆんと揺れる。
そして、スカートの裾をつまむと、ゆっくり持ち上げる。
(このためにこんな格好を…。玄関先でこんなことして…、まるで露出狂じゃない…。)
ツルツルに剃り上げられた無毛のワレメが外気に触れ、カメラにしっかりと収められた。
【遅くなってごめんなさい。今週は遅くなることが多くなるかもしれません】
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