小夜「も・・・申し訳ありません、胡桃お姉さまのおっしゃる通り。私もヤり過ぎてしまいました」
武道場のシャワールームを出て、ふたり、手を恋人繋ぎに握り、
肩を寄せ合って午後の授業が行われる美術室を目指している。
小夜にはシャワールームで聞こえた声の主が教師などではなく、
魔人のそれだと直ぐに分かっていた。声から魔人の苛立ちも感じ取っていて、
射精寸前に達していた小夜の性慾は、その場で一気にしぼんでしまう程だった。
小夜「ほ・本当はわたし・・・敵である胡桃お姉さまから、もっと沢山の情報を聞き出す任務があったのに・・・こんなにセックスの相性が良いなんて想定外でした」
教室に通学カバンを置き、筆記用具、ノートを手に次の授業場所となっている美術室に急ぐ。
小走りならチャイムが鳴る5分前には美術室がある校舎の上層階にまで行ける余裕があった。
小夜「前回の美術で先生、今日はデッサンで自習って言われてましたよね・・・モデルになる順番、私だって言われてますし、急がないと」
5分後、結局小夜と胡桃はチャイムが鳴るまでに美術室にたどり着けず、
生徒の点呼の最中に授業に合流した。
美術教師を代理して、その場でデッサンの自習を監督するのは、対魔忍の武術教官を
勤めている胡桃の姉 天花だった。
魔人こと華御所エリヤも、偶然とは言え家畜化のターゲットを下見できる機会に
怪しい笑みを浮かべていた。
彼女は既に強力な認識阻害魔法で美術室に結界を張り、何かを企んでいる。
数ある対魔忍でもナツメと並びトップランクに君臨する天花、彼女は流石に
自身が何らかの魔法に影響されている事は感づく。
しかし、あまりにも強大な魔力には太刀打ちできず認識を阻害され、原因も、
何が置きているか、違和感の正体を把握出来てはいない。
美術教室に入るなり、小夜と胡桃が遅刻した事を咎め、
強い言葉で指導を与える天花。それは妹だからと学校では甘い顔をせず、
より厳しい態度で臨んでしまうからだった。
授業の開始を待つ生徒に紛れているエリヤは、魔術で天花の無意識に働きかけ、
遅刻した妹も、今回の自習ではモデルにさせるよう仕向ける。
小夜「ご、ごめんなさい教官、遅刻したこと申し訳ありませんでした。すぐモデルの準備をします・・・」
小夜は準備室でセーラー服を脱ぎ、対魔忍スーツ姿になって
生徒たちがキャンバスに三脚を立てて待つ、教室の中央で
あらかじめモデルとして決められたポーズをとる。
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