胡桃「確かに任務のあとは疲労が蓄積していますものね…私たち学園中等部の対魔忍はまだまだ発達していってる途中ですからね、まだまだ体力や身体が大人対魔忍たちと比べて熟しきっていないですもの。
えっ…なっ…!?さ、小夜さんが私に憧れてるって…私なんて姉と比べても体つきは未熟だし、その辺りの男子たちからは腕っぷしが強い男みたいな女って呼ばれてるくらいなのよ…小夜さんが憧れてるのって私の姉で、お姉ちゃんと間違えてるんじゃない…?
その通りよ小夜さん…確かにシモーヌだけはだめよ、関わってはいけないわ。そ、それは…私だって小夜さんとは仲良くしたい気持ちはあるけど…シモーヌと関わりをもつ私とは仲良くしない方がいいと思う…っ…んぁ…!?(な、なに今の感覚は…?ワキに擦り付けられると…変な感覚が全身を駆け抜けて…。)」
まだまだ大人の女対魔忍と比べて身体つきや女性としての発達具合が未熟の話と…そして腕っぷしが強いのと気が強くて女性っぽさが感じられない私に憧れている話をされ、私は動揺しながら小夜さんが凛々しい女性として憧れているのは姉じゃないかと卑屈する…
小夜さんが子猫のようにあまく甘えるようにくっついてきて、私はその匂いと温もりにどきどきしてしまう…そして不意にワキに擦れる感覚によって身体がびくんと跳ねてしまい、今まで感じたことのない未知で鋭利の感覚に戸惑いを覚える。
胡桃「っ…お、お姉さま…!?さ、小夜さん何を言って…確かに私は鍛えているから学園対魔忍の中ではそこそこ強いけど…お、お姉さまなんていう女性ぽいのは私には似合わないというか……っ…わ、私と小夜さんがお友達に…!?それは私としても嬉しいし光栄だけど…ほ、本当に私なんかでいいの…?そ、それにさっきの憧れやお姉さま呼びは…姉ではなく、本当に私に対して言っていたの…?」
小夜さんの笑顔と言葉に私は動揺を隠せない…私みたいな腕っぷしが強いだけの女に憧れてお姉さま呼び、それも私が密かに慕っていた小夜に言われるだなんて…
お友達になりたいとも言われ、私も小夜さんと仲良くなりたい…でも私はシモーヌには逆らえないから躊躇する、凛々しくて強いと言ってくれるが本当の私は家族すら守れてない弱い女…そんな私がこんな無垢で素敵な女の子である小夜さんとお友達になっていいのかな…?
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