「・・・ホンマに・・ 勝ちたかったんやな・・ 進一兄ちゃんは・・ お父さんに・・ 悔しかったんやな・・」
貴方から思わず出た魂の叫びを聞き遥は納得したような反応を見せる。
父に対する歪んだ勝負。
そんな倒錯した価値観のものを理解した様に遥は聞いていた。
「進一兄ちゃん・・」
拒んだ貴方に対して悲しそうな目で見つめる遥。
貴方は何故か自然と口走ってしまう・・
「・・・それは・・溜まっていたからっていうより・・ 僕の・・醜い告白の・・塊・・なんだ・・
僕の・・ 歪んだ・・ 性癖の・・ 汚く・・醜い・・ 種・・ 遥ちゃんのお父さんなら・・絶対に飲ませないような・・種が・・いっぱい・・」
それは、遥にあえて精液の製造過程をより細かく教え、もしその後に行動してくれたら・・
そんな遥への期待からくる補足だった。
「・・・・・・・・・・そっ・・か・・
この中には・・進一兄ちゃんの・・ そういうのがいっぱい・・いっぱい・・ いっぱい・・ 入ってるんやね・・ ・・・お父さんが・・とても・・嫌がるような・・ ものが・・ あるんやね・・」
貴方から告げられた精液の詳細。
女には理解できない様な内容。
それを深く考え、自分なりに言葉を選んでいる様な遥・・
「・・・・・・・・・だから・・飲んでほしいんや?・・」
ドクンッ!!!
遥は一通り貴方の話を噛み砕いた後に、結論の様な明確なものを発する。
貴方の本音を全て汲み取っているかの様によくわかっていた。
ジッと貴方を見つめている遥・・
「・・・・・・・・・スッ・・」
ドクンッ!!!
遥は両掌を顔の位置まで徐に上げる。
「・・・・・それでも・・ なんか・・ 悪いから・・ 」
ドクンッ!!!
遥はスッと両目を閉じ、両掌の手前を口先へつけゆっくりと傾けていく・・
ドクンッ!!!ドクンッ!!!
ツ~~ッ・・
池になり溜まっていた子種液はゆっくりと遥の口内へ入っていく・・
その姿は、まるで泉で水を飲む聖女の様なものだった。
池がなくなると、スッと両手を下した。
!?
貴方は徐に遥の首元へ顔を寄せる。
何故か目を見開き喉元を凝視している。
目を開いた遥は動じなかった。
「・・・・・・・・・・・・ゴクッ!・・」
やや鈍い音が聞こえると遥の小ぶりな喉元は圧迫するように盛り上がり何かが通って行った・・
「・・・・・・ゴクッ! ・・・・・・ゴッ!!・・・クン・・」
その後、何度か異物が通過していき、最後は大きな音が聞こえ、目を見開くように大きく喉元が盛り上がっては元へ戻っていった・・
遥はゆっくりと貴方の方を見てどこか哀し気な顔をしている。
貴方のドス黒い欲望の塊を飲んだから?
犯罪者のものを体内へ入れてしまったから?
父を・・裏切ってしまったから?
そのどれもが入り混じった様な目をしていた・・
貴方はそんな目を直視する事は出来ず、何かを探る様に遥の口を見ていた。
「・・・・・・・・・口の中・・見たいん?・・」
※元投稿はこちら >>