「フゥーー!・・」
貴方が吐露した数秒後、遥は大きく息を吐きガクッと俯く。
ドッと疲れが出た様に止まっている。
当然だった。
とても、年頃の少女が聞くような話ではない。
変態的で、グロテスクで、女々しい情けない男の打ち明け・・
どれも年頃の少女なら意味不明で不快、即糾弾し家に帰り、親へ報告・・そんな結果になる事は明白なもの。
流石の遥も応えたのだろうか・・
「そっ・・・か・・・ ・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・とりあえず・・進一兄ちゃんの気持ちは・・わかった・・」
長い沈黙の後、少し顔を上げ、下を見ながら重い口を開く遥。
なんとか平静を保っている・・そんな雰囲気だった。
内容はさておき、本音を話してくれてとりあえず安心した遥。
・・・・・・・・・・・・
両者沈黙。
永遠とも感じる間が流れる・・
「・・・私は・・お父さんの娘や・・ お父さんの事が・・・・・大好きなんや・・
進一兄ちゃんの気持ちは・・わかったけど・・・ お父さんと一緒にいるのは・・これからも変わらへん・・
それが辛かっても・・私には・・何もできへん・・・ ・・・・・・・・ごめん・・」
貴方の酷い告白にも遥は律儀に答えていく。包み隠さず、本音で・・
謝りさえした。
「・・・・・・・・・・でも・・」
!?
「・・・・・・・・・・進一兄ちゃんが・・少しでも・・・気が晴れるなら・・ 何か・・してあげたいと思う・・」
ドクンッ!
「・・・・・・・・・・この・・進一兄ちゃんが出してくれた・・ 大切な・・もの・・ 精子・・ ・・・赤ちゃんの素・・ 栄養・・ 子種・・
・・・・・・・・・・・・・・・これ・・飲んだら・・・・・今日は・・楽になれそう?・・」
ドクンッ!!
「・・・・・お父さんに・・勝ちたい?・・ 」
ドクンッ!!!
遥は、両掌でしっかりと受け支えながら何とも言えない表情で貴方をジッと見つめた・・
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