進一の呻き声と共にペニスの先から溢れ出る白濁液…その瞬間を見るのは遥にとって初めのこと…目をまん丸に見開き声にならない声を漏らし見つめていた。
射精した精液は、進一自身も驚くほどの量…これまで幾度となくした自慰の中でも1番のような気がした。
扱き手が遥というだけで、こうも違うのかと思えた。
驚いた事は精液の量だけではなかった…それ以上に進一を驚かせたのは、遥が垂れ落ちそうになった精液を手で受け止めたことだ。
しかも手を汚してしまったと詫びる進一に対して「大事なもののような気がして…」と微笑みを浮かべたのだ。
進一には、赤児の吐しゃ物を汚いとは思わず受け止める母のような慈悲に溢れた笑顔に見えた。
この娘は、どこまで…
改めて健吾が愛情溢れる育て方をしたのだと感じた。
その娘は今…
射精をして落ち着くはずの気持ちは尚も昂ぶり続けた。
興奮の面持ちで遥を見下ろしていた進一だったが、遥の僅かな表情の変化に気づいた…射精をする前にふと頭を過ぎった不安が…
いつもに増して濃厚な匂いを発する精液に何かを察したようだ…
(どうする?正直に話すか…いやいくら遥ちゃんでも…)
進一の頭の中で色々な考えが浮かんでは消えた…しばらくして進一は口を開いた。
「遥ちゃん…零してはいけないと思ってくれて…すごく嬉しいよ…溜まってしまうと出さなければならないものだけど…僕にとっては、やっぱり大事なものだから…遥ちゃんも知ってると思うけど…それは精液って言って…赤ちゃんの素になるものなんだ…違う言い方をすれば子種だね…
命の素だから栄養もあるし…身体にもいいんだ…」
進一は精液がいかに大事なものか、その成分はいいものだということを遥に説明した…あとは遥がどう受け取るか…
進一は祈るような気持ちで遥を見つめた…
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