「遥ちゃん…」
熱い日差しの中、後輩らしきマネージャーにテキパキと指示を出し試合に備え動きまわっていた遥に進一は声をかけた。
遥と何度も会ううちにお互いの連絡先を交換したのは自然の流れで、この日は、遥から試合があると知らされ球場に足を運んだのだ。
「これ差し入れ…スポーツドリンクだけど…こんなものしか思いつかなくて…」
遥は、笑顔を浮かべ進一に駆け寄ると「ありがとうっ!」とドリンクの箱を受け取る。
ほんのり甘酸っぱい匂いが進一の鼻をくすぐる…汗と遥が持つ匂い…
「じゃあ…観客席で応援してるから…頑張ってな…」
遥と別れ球場に足を踏み入れ、遥の学校の一塁側へ向かいかけて足を止め、進一は三塁側へ向かった。
今日、ここに足を運んだのは遥の学校を応援するためではなく、遥に会いたいがため…
三塁側に陣取った進一は、試合が始まると持ってきた双眼鏡を目に宛てた。
仕事の付き合いでバードウォッチ用に購入した双眼鏡が、その性能をいかんなく発揮した。
目の前には、グランドの選手でなく遥の姿がある…ベンチで監督の脇に座りスコアブックを書き込んで、攻守交代時には選手にタオルや飲み物を渡し休む暇もないようだ。
そんな遥を進一は眺め続けた…どうしてこれほど遥に粘着しているのか自分でもよく分からない…4年ぶりに会った遥が想像以上に綺麗になっていたことも大きな要因だが、それ以上の何かに惹きつけられていた。
「おめでとう…遥ちゃん…やったね!相手はかなりの強豪校らしいじゃないか…」
試合後、選手たちが応援の父兄に頭を下げ挨拶をする中、後片付けに動きまわる遥に声をかけた…
なかなかスカートの盗撮二至らず、すいません。
このあとレスが、かなり遅くなるかと思います。
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