「そうなんや・・ うん!そうするわ。じゃあ・・17時半に・・進一兄ちゃんの家に行っていい? ・・・うん、オッケー(笑)」
この先の打ち合わせも上手くいった。
甲子園までの期間、毎回その時間に自宅でパックの施術を受ける約束をした貴方。
あれを・・これから何度も・・
考えただけでゾクゾクする貴方だった・・
キッ!・・
遥宅に車が着く。
貴方は運転席を降り遥を後ろに連れて玄関へ向かいインターホンを鳴らす。
【はい・・小山です・・】
【遅くなり申し訳ありません・・須藤です・・】
【ああ!須藤君!今向かうよ・・】
ガチャ・・
「お父さん・・ごめん・・ちょっとおそなってもた・・」
「心配したぞ! どこかでトラブルにでも合っているのかと・・ 気をつけなさい・・ 困らせるんじゃない・・遥・・」
「ごめんね?・・」
遥は開口一番健吾に謝る。
健吾は遥へ駆け寄り腰に軽く手を添え抱く。
生娘は・・口を濯ぎもせず帰宅し、父親に抱かれている・・
娘はどこか粘り気のある白い歯を全開にして父親へ屈託のない笑顔を見せた・・・
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