「?・・」
様子が少しおかしい貴方を不思議な顔で見つめる遥。
何かを感じ取ったようだがその真意にまでは気づいていないようだった。
それもその筈。貴方が離婚した事は知らず、遥にとってはあの頃の夫婦のイメージしかなく、まだ大人の複雑な事情まで汲み取れる力まではなかった。
「ほんま!?嬉しい!絶対来てな! 今みんな頑張っててな?甲子園目指してるねん!ホンマによ? 応援してくれる人一人でも増えたらそれだけで私らの力になるねん。進一兄ちゃんやったら余計よ!ありがとう!応援頼むな!」
遥は意気揚々に背を向け貴方と別れていく。
角で、ピタッと立ち止まる。
それはどこか、意味深な感じもした。
「進一兄ちゃん!!絶対来てな! 今日会えて嬉しかったわ! ニコッ(笑)」
遥は振り返り、無邪気に大きく何度も右手を振った。
動揺気味の貴方を包むように、満面の笑みで振っていた。
それから数日が経つ。
遥の高校の第一試合目が終わった。
結果は・・・勝利。 第一関門を突破したのだ。
(置き了解しました。こちらも同じ様な時があるかと思います。
じっくりと互いに楽しめるものに出来ればと思っていますのでよろしくお願いします。)
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