「もしかして・・進一・兄ちゃん? え!?ホンマに!? 久しぶりやな!!」
遥は咄嗟に驚きと笑みを浮かべた表情で目の前まで駆け寄り貴方の両手を掴む。
聞き慣れない方言が思わず耳に留まる。
「なんでなんも言わんと言ってまうん!?私すっごい悲しかったんやで?美香ちゃんに転勤って聞いたけど・・あんまりやわ・・。そっかぁ、戻ってきたんやね・・おかえり、進一兄ちゃん(笑)」
地方出身の遥は周囲とは珍しい関西弁で当時の心境を吐露する。それは偽りのない純粋な思いの様だ。
関西弁で娘に優しく接する女の子の姿が貴方の脳内にフラッシュバックする。
激情した後、遥はニッコリと屈託のない笑顔を向け、貴方を労わる言葉をかけた。
心優しいところとその笑顔は4年経った今でも変わらなかった。過去と現在がリンクしていく・・
「うん、今学校終わりでな?帰ってるとこやったん。
あ、うん。野球部のマネージャーやってるんよ。今ちょうどこんな時期やし忙しくなってきたところ(笑)」
どうやら部活はマネージャーをしているそうだ。
男子選手を支える過酷なイメージのあるもの。だが遥の事をよく知っている貴方は案外腑に落ちていた。
強豪校ではなく、数年前から力をつけてきた発展途上の高校らしい。
「うん!みんな頑張ってるし、大丈夫。勝つで!(笑)」
汗に塗れてやや光る、化粧気もない無垢な顔。純粋な思いの元、決意を露わにする。
汚い社会に浸り、純粋な思いを忘れていた貴方には遥の姿がやけに眩しく映った。
罪のない笑顔と、優しさを放ち続ける少女が目の前に佇んでいた・・
(遅れてすいません。
初めまして。お返事ありがとうございます。
導入文ありがとうございます。情景豊かで世界観に入ってしまいました。
呼び名は進一兄ちゃんにさせてもらいましたがこれでも宜しいでしょうか?
先に書いてしまいましたが野球部のマネージャーでどうでしょうか?
好きだったスポーツは野球でクラブにも入っていました。野球や男の子と遊ぶのが好きで一人だけ女子でした。
サポートする事が好きで、途中からマネージャーに興味をもっていった経緯です。)
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