「僕とお父さん…どっちが好き?」
その言葉を進一はぐっと飲み込んだ。
答えは聞かなくても分かる…いや…聞きたくはない。
遥は、進一の顔を不思議そうに眺め首を傾げると、再びグランドへと目を向けた。
下着を盗んだ可能性のある進一を疑うことなく、以前と変わらぬ態度の遥…
健吾が、この純真無垢な少女を独り占めしていると思えば思うほど僅かだった嫉妬の炎が大きくなるのを感じる…
健吾が父親であるがゆえに見ることのない高校生になった遥の制服に隠されたモノを…進一は自分勝手な対抗心を燃やしはじめていた…
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