寒空の夜、歩いていた制服を着た少女は中年ほどの男性を見つけると、意気揚々に彼の腕に自身の腕を巻き付ける。
「お疲れ様っ!ン(笑)」
「遥… いきなり驚くじゃないか…」
「しゃーないやん。会いたかったんやもん(笑)嫌やった?」
「そんな事はないけど… 遥はいつまで経っても甘えんぼだな(笑)…」
「そうかも(笑)お父さん子やからな。私…」
「遥…」
その中年男性は遥の父だった。
父は遥の様子に驚くも、次第ににこやかになり思わず彼女の頭を撫で始める。
妻の不貞で離婚して2年ほど経つ。どちらかといえば珍しい父子家庭となり遥と二人で暮らしてきた。
妻がいない事で辛いのは子供である遥の筈なのに、この子はそんな素振りを見せないかのように明るく振舞ってくれる。
本当に愛おしく、そして…美しい娘だった。
「ちょっと遅かったな?何かあったのか?」
「あー…うん。先生と補習してたんや。ちょっと勉強が不安やったから… でも大丈夫!テストはいけそう(笑)
さっ、スーパーでお肉と野菜買って帰ろ!ン(笑)」
「ああ…そうだな!」
『・・お父さんには…言わなあかんよな… 先生と付き合ってる事… でも、黙ってるのも…一つの選択かな…』
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ピンッ!
貴方の携帯に着信が入る。
《こんばんは。
今日は色々あったね。ああいうの・・飲んだの初めてやから・・正直戸惑ったわ(笑)
正直イケナイ事なんかなって気持ちもあるんやけど・・・ああいうのも、アリなんかな…
罪悪感みたのは・・正直ある… どうゆったらええんかわからんけど…
でも、好きな人のやから・・飲んだし… 正しいん・・かな…
上手く言えんけど、これからも仲良くしてな(笑)
今度の予定やけど、日曜の10時くらいどう?
なんか服装選ぶの難しいから日曜やけど制服でもええかな?
返事またちょーだい。ほな、おやすみ。 》
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