「4年ぶりか…変わってないな…この町は…」
転勤で北海道へ赴任し4年ぶりに見る町並みに思わず呟いた。
町の真ん中を流れる川に泳ぐ魚を娘と探した橋…娘と夕暮れまで遊んだ公園…妻と娘と3人で買い物をした商店街…
1年もすればガラリと変わってしまう生まれ故郷だった都会の街とは違い、あの時のままだった。
懐かしさを感じながら歩いていると、ひとりの少女とすれ違った。
白い半袖のブラウスに赤いリボン、黒のチェックのスカート…女子高生のようだ。
(あれ?この子…もしかして…)
その少女に見覚えがあった…
娘が小学生になり町内の子供会に入った時、積極的に子供会の手伝いをしていて知り合った女の子がいた。
その女の子は、娘を自分の妹のように可愛がってくれたのだ。
「あの…もしかしたら…遥…ちゃん?」
思わず通りすぎた少女の後ろ姿に声をかけてしまった。
少女は、振り返ると「誰?」というように首を傾げた。
「やっぱり遥ちゃんだ…覚えてないかな?子供会で…娘の美香とよく遊んでくれたじゃないか…僕だよ…あの頃は須藤のお兄さんって呼んでくれてた…」
遥は、何かを思い出したように「あっ!」と大きな声を出した。
「久しぶりだね!あれから4年だから、遥ちゃんはもう高校生だよね?大きくなったねぇ…初めは分からなかったよ…」
はじめまして…こんな感じで始めてみましたが、どうでしょうか?
もしよろしければ…
コチラのプロフィールも書いておきます。
須藤進一 36歳
10年前に自宅を購入、妻と3歳の娘とこの町の住人に。
娘が小学生(7歳)の時から子供会の手伝いをし、その時、遥(10歳)と知り合う。
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