進一は、普段より遅くに目を覚ました。
遥を初デートへと送り出したあとから頭を離れないモヤモヤしたものがあり、それは進一の眠りの妨げになるほどのものだった。
そんな進一は目を覚まし遥からラインが送られていることに気づいた。
そのラインは、先輩と交際することを後押ししてくれたことに対するお礼とともに今後もケア…すなわちペニスを咥え精液を飲み、袋にまで舌を這わすことは続けるという内容だった。
遥は、進一のケアを続けることをどう考えているのか…恋人となった先輩への裏切りなのだとは考えてはいないのか…
遥が今後もケアを続けてくれることを自体は歓迎することだが、遥の彼氏となった先輩への嫉妬心は大きくなりつつある…
そんな彼氏を裏切らせる行為をもっと遥に…そんな歪んだ欲望が膨らんでいく…
遥の初デートの日から数日が経つ…
翌朝に報告と礼のラインがあってからは、野球部のマネージャーとしての仕事が忙しいらしく、遥は進一宅には来ていない。
悶々とした日を過ごしながらも遥に訪問を強要することもできずにいた進一は街に買い物に出た。
「あっ…遥ちゃん…」
学校の帰りなのか、制服姿の遥と偶然に出会った。
遥はひとりではなく、隣に背の高い男の子がいた…おそらく遥の先輩だろうと察した。
「そうか…キミが遥ちゃんの…なるほど…遥ちゃんが言ってたようにホントにイケメンだね…」
遥の紹介でお互いが軽く会釈をし、進一は初めて見る遥の先輩に言葉をかけた。
「遥ちゃんからは色々聞いてるよ…遥ちゃんはキミも知ってるようにとてもいい子だから悲しませたりしないでくれよな…僕は遥ちゃんを実の娘みたいに思ってるんだ…だから遥ちゃんには2人のお父さんがいるみたいなもんだからさ…」
進一は冗談口調だったが、その真意は圭太には伝わったようで真剣な眼差して頷いた。
(なるほど…チャラチャラしてたって遥ちゃんか言ってたけど…ホントに心を入れ替えたのかもしれんな…)
自身の過去を改め遥のことを真剣に考えているような圭太…そんな圭太が遥のケアのことを知ったら…
そんなことを考えるとゾクゾクとしてしまう…
「デート…楽しんでね…お父さんが心配するといけないから、あまり遅くならないようにね…」
進一は、そう言って二人に背を向けかけて再び口を開いた。
「あっ…そうだ…今度いつ時間がとれるかな…?そろそろまた遥ちゃんにお願いしたいんだけど…ちょっと溜まっちゃってるし…それと…その時もし時間の余裕があったら…パックのほうもしようか?」
遥は圭太の前でどう答えるのか…また圭太は何を思うのか…
進一は遥の答を待った…
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