普通は貴方がこの状況に焦る筈だが、立場が逆転した様に遥が焦っていた。
「そっか・・ お、お父さん、今日な?進一兄ちゃんの所でパックしてもらおうと思ってんねん・・い、いいやんな?」
「ああ、もちろんさ。わかってると思うけど、須藤君に失礼の無い様にな(笑)」
「もう!わかってるわ!・・子ども扱いして・・」
遥はプゥーッと頬を膨らまし赤面する。
子ども扱い・・
確かに・・健吾は遥を子供扱いしているのかもしれない・・
「じゃあ、須藤君・・今日もよろしく頼むね? いっぱい・・食べさしてやってくれ・・」
健吾は遥をチラッと見ると自宅の方へ去って行った。
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二人は車に乗り貴方の自宅へ向かいだした。
「なかなか連絡できへんくてごめん・・部活が忙しくってさ・・」
謝る遥。
部活が忙しかったのは間違いないだろうが、三日間連絡がなかった事に関しては暗黙の了解といった雰囲気が漂っていた。
「・・・・お父さんと二人でいて・・ビックリした・・」
徐に話し出す遥。
「・・・・・・・・・もしかして・・お父さんに対して・・良い気持ちやった?・・ 何にも・・気づいてなかったね・・ いっぱい・・食べさしてやってくれ・・だって・・」
何とも言えない暗めのトーンで話していく遥。
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