あの日から3日が経った。
進一から頼めば遥は来てくれると言ってくれたが、あれは本当なのかと考えてしまう。
あの時は、進一の真剣な告白に流されただけなのかもしれないとも思え、進一のほうから遥に声をかけることができないでいた。
そんな不安が募るなか、遥からラインが入った。
どうやら部活のほうが忙しかったようで時間がなかったらしい…今日は時間ができたから行ってもいいかという内容だった。
もちろん進一が断るはずはなく、すぐにOKの返事をした。
遥から進一のところに行くと言う…その目的はひとつしかない…「飲みたくなったら…いつでもいいから…」と遥に告げた言葉が頭を過ぎった。
遥は…遥は僕の精液を飲みに…
居ても立っても居られなくて遥の帰宅時間に合わせて家を出た…遥を迎えにでたのだ。
「須藤くん…」
不意に背後から声をかけられ振り返ると、そこには健吾がいた。
仕事が早く終わって家に帰るところだそうだ。
「どうしてんだい?こんなところで…」
進一は、遥を迎えにデダことを正直に健吾に告げた。
「今日…ウチに行きたいからと遥ちゃんから連絡がありまして…それで迎えに来たんです…今日は時間があるからと…多分、久しぶりに美容パックをしたいのかと…」
健吾は頷きながら進一の話を聞いていた。
「それにしても遥ちゃんは、ホントにいい子てすね…小山さんの育て方がよかったのでしょう…モノを口にしたあとは、ちゃんと「ごちそうさま」って言えるし…そう言ってもらえると…僕も頑張って沢山出してあげたくなりますよ…」
健吾は娘が褒められ嬉しそうな顔を見せた…娘が口にした「モノ」が何なのかも知らずに…
「ここ3日ほど…遥ちゃんが来なくて…飲ませてあげたいものが溜まってますから…」
健吾に遥が口にするものが何なのかを教えてやりたい衝動を進一は必死に堪えた。
そんな時、遥が姿を見せた…進一と健吾が話しているのを見て駆け寄ってきたのだ。
「なに話してたん?」
心配そうな目を遥は進一に向けた…健吾には何も話していない…いや話せるはずはない…
何も知らないのは、父親である健吾だけ…優越感に浸った一時だった…
※元投稿はこちら >>