「そう・・ン・・良かった・・」
満足げな貴方の言葉に遥は安堵する。
でも、目はどことなく哀し気な感じもした。
「・・・・・・・・・・うん・・ええよ?ン(笑)」
やや長い間の後、遥は快く承諾する。
やはり父への罪悪感を感じているのだろうか。
最愛の父と、彼を異様なライバル視をする知人の男。
二人の男の間で揺れる少女。
普通なら、父を選ぶだろう。しかし、この娘は何故かそれを選ばなかった・・
どちらの味方をする事もなく、両者中立で擁護する。
「・・うん・・・ありがとう・・ じゃあ・・・・また来ちゃうね?ン(笑) じゃあ、今日は帰るわ。あ、いい・・今日は一人で帰るわ。ありがとう・・ン(笑)」
いつもの帰り際とは雰囲気の違う遥。
それもそのはずだろう。
今日は・・あまりにも色々な事があり過ぎた・・
リビングから出ようとする遥は、急にピタッと足を止めた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あえていうけど・・・・・・・・・・・お父さんには・・言わんから・・」
やや赤面した遥はそういうとさっと玄関から出ていった・・
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