「健気な子、その『悦びなき愛』も全部吸いとってあげる」
唇を合わせて貪るように舌を絡ませながら、吸い付いて
イグレテアの唾液を舐めとり、飲み込んでいく
正気を保とうと恋人のことを思い出す。
…それすらも淫紋の幻で『顔も名前も知らない天使』とのキス。
唇や舌が触れあってもただ『快感を感じないくらい下手』で『魔女様』とのキスと比較してしまう。
抱きついてきてキスを続けようとする相手をしつこく感じて、ついには突き放してしまう
「なかなが強情、貴女の愛は本物かもね。
貴女を私の『口奉仕堕天使』にしてあげようと思ったのだけど」
目を開けると『美しく可憐な魔女様』の顔。霞のように朧気な恋人の存在と
『誘惑的な提案』を天秤にかけてしまう思考
「これで耐えられるなら、私も諦めて恋人のもとに帰してあげる」
さきほどのお返しとばかりに唾をイグレテアのだらしなく開ける口に向かって吐きかける
当たり前のように口腔で受け止め舌の上で味わってから飲み込む。喉、食道を蜜が通る官能に
『拒絶したらもう飲めない』とよけい渇きを覚えてしまう
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