ギロチンに固定さながら、身をよじって
魔女の腕を振り払おうと首を振り、
唇を撫でる魔女の指に歯を立てる。
「あぐっ!何だ!?これは!まさか!」
口に広がる血の香りと共に舌に感じる違和感。
それはイフィが妖魔時代、色々と拗らせて
罠にはめられた時に覚えた感覚。
イグレテアは孤独な妖魔イフィを哀れに思い
罠に自ら落ちて紋を刻むに任せ
ファーストキスを捧げた。それが彼女の改心に繋がった。
今もキスを交わすのはイフィだけ。
容姿とは裏腹に恋人関係で言えば「ネコ」のイグレテアの唇は
イフィだけの物。
しかし、いま舌に感じる痺れは
イフィの淡い想いのこもった甘い淫紋とは
根本的に異なる感覚を感じる。
まるで毒のような渋さ、神経が
変になりそうですらある。
ペロンと舌を伸ばして視線を寄せ、
自らの舌先を観察、そこに刻まれた
複雑な呪文字を伴いアイハの下腹部と同じ
ピンク色の光を放つハート型の印章に
怒りの表情を浮かべ、その様子を観察し続けている
魔女の頬にペッとツバを吐きかける。」
「このっ!!!僕の!!僕の舌も、唇も!すべてイフィの物だ!それを!ソレを!!良くも汚したな!!!許さない!!イフィがここに来る前に、必ず、ここから脱出して!お前を倒す!」
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