「何言ってるの?貞淑って言うならお前こそ、あんな不潔な物が付録に付いてるなんて、汚らわしい!顔だけは、ちょっと僕の好みかもって思ったけど幻滅もいい所だよ!汚らわしい悪魔め!」」
余裕の表情でたしなめる魔女が繰り出す拘束鎖を、
得意の反射神経を駆使して逃げようとするが、
上半身はギロチンに自由を奪われており、思うようにならない。
足元でとぐろを巻いた鎖は、ヘビのように床を這いながら
両方の足に巻き付こうとチャンスを伺う。
イングレテアは足をバタつかせ、
鎖を踏みつけようとするが、鎖は蛇のように自在に逃げ回り、
逆に足の動きを機敏に読み取って切っ先を制し、
器用に天使のブーツに巻き付いて動きを封じ、
鎖自身の両方の先端に取り付けられた
半割れの円筒形拘束金具をカチンと羽目合わせ、
身動きを封じてしまう。
「くそっ!!!この!!!卑怯なっっ!正々堂々とっ!!戦えっ!!!」
足首にぶら下がった鎖は、魔術によって
鉄の数百倍もの重量となっており、
もはや足技攻撃は完全に不可能だと雷天使に悟らせる。
「魔女め!・アイハ様をあんな風に汚すなんて!許さないっ!」
(くっ!ちょっと苦しいな!?イフィと合流していれば勝てたのに!)
その思考を呼んだかのようにアイハに命令を下す魔女
「なっ!!!!?駄目っ!くっ!!魔女!イフィに手を出したら許さないぞ!アイハさま!こんな下品なおとこ女の言葉に耳を貸しちゃ駄目だっ!!!」
片割れと呼ばれたイフィは、
真っ先に罠に捕まった炎の天使シャクティから
連絡を受け、救助に向かった事だけは分かっていた。
彼女をようやく解放した後、
イグレテアと合流しようとしたが今は行方不明。
魔女のアジトは時空が歪んで迷宮と化しており、
彼女達は彷徨っている。
アイハ「イグレテアも、きっとこの御方の素晴らしさが分かる時が来るわ♪はひぃ!かしこまりました魔女様♪貴女様の第一の堕天使アイハ、あの妖魔崩れのメスガキを必ず御下に捧げてみせますわ♪」
堕天したアイハは天使の戦闘スーツは元通り復元しており
純白フリルのレオタードにはうっすらと
淫紋の赤紫の光が薄布の下から漏れている。
その光をうっとりした表情を浮かべて、
手で身ごもった赤子を愛おしむように
撫でながら、その場を立ち去る。
「アイハ様!お・お願いだっっ!!行くなっっ!!!おのれっっ!!魔女!僕のイフィに何かあったらただでは置かないからね!」
長身のボクっ娘天使は
奥歯をギッと噛んで魔女を睨みつける。
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