魔女の股間にそそり立つ、グロテスクなイチモツに
激しい嫌悪感を覚え、顔をしかめて目をそらす。
その瞬間、魔女の声でとっさに得意の神術を唱える。
イグレテアの身体は雷神の祝福を受け、
まばゆい光と共にその場から消え、光の弾丸へと転身する。
たとえ高位の魔女であっても絶対に捉える術のない瞬速で
隠れていたドアの影から、魔女と反対方向へと
とっさに照準を定め、瞬きする間に巨大な広間へと逃げおおせる。
しかし部屋の反対側のドアを目指し、
一直線に飛び込んだイグレテアは、
照準が逸れ、あらぬ方向へと、その弾道を曲げられてしまう。
彼女が何が起こったのが認識するよりも早く、
その身体は部屋に現れた異形の3つ穴が開いた木板へと吸い込まれていく。
その板には見覚えのある呪文が無数に並ぶ。
それはイグレテアが、自慢の電光瞬転術で難なく罠から逃れた、
アイハを捕縛した額縁型の天使捕縛装置と同じ紋様で、
捕らえられれば天使から神の加護を奪い去る術なのは明らか。
「こんなノロマな罠に僕は捕まらないよっ!魔女ってマヌケなのかな?ふふ♪」
と額縁捕縛器を馬鹿にして笑った彼女だったが、
それよりも数レベルは低い、単なる電気を集める装置で
彼女の身体は捕獲されてしまう。
両手首と首を拘束する、いわゆるギロチン台で
神の加護を失った雷天使イグレテアの身体が復元する。
「な!!!罠だって!?く!?っっ!!!何が起きたんだ!?!」
イグレテアが意識を集中させ、全身に雷光が走る。
バリッッ!!!ビビビッ!!
空気が激しく振動し、轟音立てた稲妻は、
一瞬、ギロチンを振動させ、破壊するかと思われたが、
しかし電撃は、一見単なる木の板に過ぎない
ギロチンへと、そのすべてが吸収されてしまうる。
「っっっ!!!僕の電気を吸収した?くそっ!相性悪いなぁ!!でもっ!君が僕に触れることは出来ないよ!?魔女!!」
イグレテアは首と両腕をギロチン拘束されたまま
魔女と対峙し、いまだ自由が残っている
片足を上げ、近寄れば何時で蹴り技で
反撃できるような姿勢で構えを取る。
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