耳鳴りとしか捉えられていなかった私の声
それが今、呻きとなって言葉となって初めて貴女の意識に語り掛けた
(戸惑いか…?それとも恐怖か…?)
初めて言葉として認識できた耳鳴りに怯えるような表情を浮かべる貴女を不適な笑みを浮かべて眺めている私
(俺が全てを見ている事などお前にはわからないんだよな…。この一週間、全部見させてもらったよ…。お前の全てをな…。)
突如として声が聞こえ、それが命令だと認識した貴女は得体の知れない恐怖と闘うような驚愕の表情を浮かべて震えていた
《何を言っている…?そんな事…どうでもいいだろう…。お前は俺の思うがままに動けばいいんだ…。
早くするんだ…窓辺に…窓辺に立て…。》
意識の中に直接的に語りかける声の主を探しだそうと部屋の真ん中に座り込み、辺りをキョロキョロと見回す貴女の姿を滑稽に思いながらも、更にハッキリと力強い声が貴女の意識の中に響き始める
《窓辺へ…窓辺へ歩け…窓だ…窓に向かって立て…。閉じているカーテンを全て開いて…。窓に向かって立て…。》
繰り返し呪文のように響き渡る霊からの言葉
鳴り止むどころか更にその音量が増していくかのように響き続ける
(この一週間、俺一人で楽しませてもらったお前の身体を…今からタップリと辱しめてやる…。俺一人で楽しむにはもったいない程のいい身体をしているしな…。
命令を従えないのなら…まぁ…お前には背く術など無いと言うことを教えてやろう…。)
声に怯え、恐怖に襲われる貴女の身体を操るように不思議な力が働く
部屋の真ん中に座り込んでいた貴女の足が勝手に動き出すと、その場で立ち上がり身体は窓の方を向いている。
《逆らおうとしても無駄な事だ…ほら…立たせてやったから…。》
突然聞こえ始めた言葉に怯えながら、無意識に立ち上がった事に更に恐怖に震える表情を浮かべているのが見える
《窓だ…窓辺に行け…そのまま足を踏み出して…窓に…窓に向かうんだ…。》
【お返事ありがとうございます。
僕の文章などたいしたものではありません。楽しんで頂けると嬉しいのですが…。
祐子さんは何歳位の設定をお考えですか?】
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