憑依している嶽間沢にも鼓動の高鳴りが伝わってくる
徐徐に近づいて来る若い男をどんな心持ちで見つめていたのか
反転し立ち去って欲しいと願うのか…
目の前で立ち止まり、ベランダで全裸で佇む自分に気づいて欲しいと願うのか…
近寄る時の流れを長く感じたのか…あっという間だったのか…
貴女の複雑に絡み合う想いを覗きながら刻々と移り変わる心持ちを感じ取りながら至上の悦楽に浸る
《もうすぐだ…。ほら…。》
霊からの短い言葉が意識に届いたのかわからない程に自らを辱しめる行為は激しくなっていた
そして霊が言った通り目の前に来た途端、男の携帯が鳴り始める
と共に貴女の身体がビクンと震えた
《言った通りだろう…?》
目の前に見知らぬ男がいる。自分に気づいていないとは言え、今はベランダで全裸…しかも男を見つめながらオナニーに耽っている…
そんな許されない行為が背徳となって貴女の心に襲いかかる
男が立ち止まり胸のポケットから取り出した形態を耳に当てる
その声もハッキリと聞き取れる程の距離
ついに貴女は『おまんこ気持ちいい』と口にした
その途端、ビクビクと身体が波打ち、昇り詰めた事を窺わせる
それでもなお止まることの無い指先は自分自身を弄び辱しめ続ける
辺りに響く卑猥な水音
抑えていたはずの喘ぎも漏れ始め静寂の中に滲み出ていく…
その堪えきれず漏れ出した喘ぎを打ち消すように男の会話の声
友達とでも話しているのだろうか。大きな笑い声を上げて楽しそうに話している
《またイクのか…?手伝ってやろうか…。穴の中をこんな風に掻き回したら…ほら…イクんだ…あの男を見つめながら掻き回して…全裸でオナニーしてイクところを見てと言いながら…。》
まるで指の動きを操るような言葉を浴びせながらも、その動きは貴女自身に委ねている事に気づく余裕もなく、その声すら霊に操られるかのように次第に遠くへと響き渡っていく…
※元投稿はこちら >>