≪ふっふっふっ…。はっはっはっは…。≫
至上の悦楽を得て不気味に笑う声が貴女の意識に響き渡る
意思とは裏腹に胸の前で祈るようにして合わせられていた掌は、無情にも震えながら命令通りにボタンを外してしまった
ボタンが外されふくよかな胸の膨らみを包み込む下着に持ち上げられた乳房が深い谷間を作り出していた
ひとつの仕事を終えた指先は、次の仕事に取り掛からんと肌の上を滑るように落ちていく
スカートのホックが外され、ジリジリと音を響かせながら下ろされていくファスナー
締め付けを失ったスカートは、ただの筒状の布切れとなって足元へと滑り落ちる
≪ふっ…はははぁ…。いい眺めだよ…。ほら…窓ガラスに映る自分の姿が見えるだろう…?
真っ暗な世界で部屋の明かりを灯したままカーテンを開いたら…どうなるか…わかるよな…?
そうだ…外からは…丸見えだ…。
はっはっは…。≫
恥ずかしくとも霊の仕業によって身体を隠す事は許されず、両手を横に力無く垂らしたままで立ち尽くす貴女
目の前には暗闇に浮かぶ数々の窓の明かり
意識を集中させて見れば、その明かりの中に人影すら見える窓もある
それでも力の入らない身体は立っているのが不思議な程に動く事ができない
≪やめて…だって…?そうはいかないさ…。この一週間、俺一人で楽しませてもらったその身体…もっと楽しい事に使わせてもらうよ…。
ほら…。≫
力が入らなかったはずの右手が自然と動き、窓ガラスに手を掛けるとスルスルと窓を開いた
ベランダへと通じるテラス窓。下半分の磨りガラスの目隠しを失い、下着姿の全身が外の世界に晒される
≪いつの間にか…外の世界には秋が近づいてるようだな…。肌に触れる涼しい風が心地好いだろう…?≫
視覚からだけではなく肌に伝わる感覚が無防備な状態を身体と意識に植えつける
≪そのまま…ベランダに出ろ…下着姿のままて…ベランダに踏み出すんだ…。≫
ベランダの下には人が行き交うはずの道路がある
不意に見上げる者があれば、有り得ない姿を晒す事になる
それでも抗う術を知らない霊からの命令が…低い声が…貴女の意識に訴えかけるように響き渡る
≪ベランダに出ろ…ベランダへと歩み出せ…下着姿のまま…ベランダに立つんだ…。
辺りを見渡しながら…両手を背中に廻せ…。ホックを外して…ブラを外すんだ…。
懇願の言葉など必要ない…命じたままに動けばいい…。≫
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