《お家で過ごせるなら不意な事故に遭うと大変ですからね。》
鈴香に声を掛けると、まるで餌を待っていた雛鳥みたいに飛び付いてきて不安を一気に訴えてきて。
『壊れてないし、大丈夫。今のレンジは色々な機能があるから初めてじゃ分からないよね。でも良く一人で頑張って色々と試して偉いよ鈴。』
いつものように、頭をポンポンと叩くと、レンジの使い方を丁寧に教える。
『ここにメニューがあるでしょ?ここを押してオーブンを選択して、次にクッキーってあるから、』
レンジの中を覗くと丁寧に並べられた焼く前のクッキーがいっぱい。もちろんキッチンには後2回は焼ける分が並んでいて。
『これを、ピッ!』
実際に押すとピッとレンジが鳴って直ぐに動き始めた。
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