<何もかもお見通しで、その上で優しい恭平さん。
いつもありがとうございます>
「うんっ」
父親のこと、携帯のこと、すべて貴方の言葉に納得し、
頷くと触れるだけのキスを貴方の唇に落とす。
少し名残惜しそうに貴方から身体を離し、
向かいの自分の席に座る鈴香。
大好きなコーンスープのカップを手に取り、
優雅な様子で口に運ぶ。
こうやって見える鈴香は先ほどは打って変わって大人の女性。
「新しいスマホ鈴わかるかなぁー」
栄養失調、そう言われたのが嘘のように、
美味しそうにサンドイッチを口に運ぶ。
すべて貴方と同じ空間にいる、そのおかげだった。
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