《やっぱり下着は着けてないパターンだね(笑)鈴が選ぶネグリジェなら黒が基調でも可愛らしいんだろうな。食べちゃいたくなる位に。》
電話を切ると何となく沈んだように見える鈴香。それはいつもの勘違いから。
『敬語なのは仕方がないよ。やっぱり鈴を返せって言われるのを断るからには真剣だし、昔みたいな軽口だったら信用を得られないから。』
今まで鈴香が見付からず心配をしていた父親との会話は全て敬語だった。それは当然と言えば当然。ただ鈴香は知らない事実だった。
『そうそう、断ったのは鈴の餌代ですから。鈴はリスの食事位しか食べないから1ヶ月に百円で足りるから要りませんってね。』
からかわれたのも手伝い、でも何を断っていたかを伝えたかったので。
『鈴のパパは二人で生活が出来るか心配して仕送りをって言ったから断ったんだよ。まず一緒に住んで大丈夫なら結婚も許してくれるって。だから早く鈴が元気にならないとね。』
腰を両手で掴むと鈴香を持ち上げクルクル回りながら結婚の話を伝えた。
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