《おはよう鈴、もちろん今年もイメはしっかり出来るからね。鈴は年始はいつまで休みなの?》
実は鈴香を見付ける以前から、鈴香の父親とは頻繁に電話で話し、見付けて家に連れてきた時も先に話はしていて、「直ぐにこっちに戻るように説得してくれないか?」とも言われたが、鈴香を嫁にしたいと、はっきり伝えていた。
『大丈夫だよ、ちゃんと先に恭からパパに話してから鈴に代わるから。新しい電話だしびっくりしちゃうと困るからね。』
鈴香が言い澱む先には父親から帰れと言われる事を心配しての不安なはず。
『そうだなぁ、実家には次に休みを取れたら行こうか?それまでは電話でね。我慢出来るかな?』
そんな話をしている間にも電話はしたいらしく、スマホの入ったショップの袋を持ってきて差し出した。鈴香が寝ている間に充電は済ませてあった。
『じゃあ鈴が出して。使い方を教えるから。電源を入れるところからね。』
※元投稿はこちら >>