《こんにちは。昨日は遅かったんだね。鈴香さんも大変だね。体調には気を付けて。慣れない職場と仕事だから、無理しないようにね。ポッケの中で起こさないと冬眠しちゃう?(笑)》
スマホを受け取った鈴香は本当に嬉しそうに裏返したり撫でたりして、出発って思った時動作が止まる。ちょっと考えるとスマホを差し出して。
『うん、家に帰ってからゆっくり触ろうね。今は預かっておくからね。』
ちょっと寂しそうな顔をする鈴香を車に乗せると来た方向と違う家から離れる方向へ車を走らせるが、もちろん鈴香は気が付かない。
『セバスチャンを抱いてスマホを持つと両手が塞がっちゃうよね。鈴が満足出来るのはスマホをバックへ、セバスチャンを抱いて、さらに手を繋ぐだよね?』
スルスルっと車を脇道へ。直ぐに停めると。
『ちょっと予定変更。ここに鈴の思いが実現する可愛いのがあると思うんだ。』
エンジンを止め助手席に鈴香を迎えに行って手を繋いで店の中へ。そこは大きくないが上品なバックやポーチなど並べられた店。
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